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| 1、発病から入院まで 2、入院当日 3、入院2日目 手術当日 4、入院3日目 5、入院4日目から6日目 6、入院7日目から9日目 |
| 1、発病から入院まで 私はもう一ヶ月で40歳になる、という時に痔ろうの手術の為に入院しました。痔ろうとは肛門の周辺にできものができる痔の一種で、完治には手術が必要です。 私は痔ろうになったのは30歳になったばかりの夏です。猛暑が続き、私は冷たい水ばかり飲んでいました。それでお腹を冷やしたのか下痢気味になり1日に2、3回トイレに駆け込む日が続き、おしりを紙で拭く時に肛門の周りに一カ所だけよく当たる所ができてしまいました。そこがだんだん膨れてきてついにできものになってしまいました。 最初はただのできものと思い、手でつぶして膿を出せば自然に治るだろうとたかをくくっていました。この頃には40歳近くまでこの病気を引きずってしまうとは思いもしませんでした。できものが破けるまでは腫れて痛く、膿が出始めてからは痛みの代わりに今度は痒みがはしるようになりました。その時は手でつぶして膿を出してましたがなかなか直らず、3ヶ月くらいたった時に不安になって近くの医者に行きました。この時に痔ろうと言われ初めてその病気を知りました。当時はまだインターネットなど一般的ではありませんでしたので、本屋さんで立ち読みをしてどういった病気か調べたら、手術しないと完治せず期間が長いほど治療が難しくなり、まれにガンになる可能性がある、と書いてありました。どうしようか考えたのですが少しずつ痒みの時間も短くなり、できもの自体も小さくなってきたので様子をみる事にしました。自然に治る可能性も全くないわけではなかったのでそうなってほしいなあ、と期待していたからです。 それから年々小さくなって膿も出ない時期もあるようになり、ごくわずかなニキビあとが残るくらいになりました。たまに腫れて膿が出る事もありましたが2、3ヶ月くらいで治るという日が続きました。しかし完全に無くなるといった事はありませんでした。 そして30代最後の年を迎え、春先から何ヶ月もニキビあとくらいでもう腫れることはないかな、と思っていた矢先にまた大きくなり膿がでるようになってしまいました。そこでやはり自然には治らないと諦め、40歳になる前に病院に行こうと考えました。そこで痔の治療で有名なY病院を最近入院した近所の家の方から聞きそこで診察してもらう事にしました。病院で先生から 「なんでもっと早く治療しなかった」 と叱られるかな、と思っていたのですが、おしりを診察してもらい 「これは手術で簡単に治りますよ」 と言われてほっとしました。そしてその日にいろいろな検査をして後日入院の手続きをしました。 2、入院当日 恥ずかしながら過去3度の入院体験のある私は、入院というものがいかに退屈か身をもって知っていました。音楽好きの私は今までも病院へCDプレーヤーを持っていきましたが、今回はこれをきっかけに持っているCDを全てMP3化しようと考えました。最近カーコンポが壊れてMP3対応のヘッドユニットに変え、めんどくさいけどいつかはしようと思っていたのでちょうどいいタイミングでした。始めはMP3対応のCDプレーヤー買わなきゃ、と思ったのですが、考えてみればノートパソコンで再生できるので必要ありませんでした。ノートパソコンは当然最初から持っていくつもりでした。そして結局入院当日までかかりましたが、全て持っているCDをMP3に録音しました。 次に病院でインターネットができないか、と思い2週間くらいの短期間ですが新規でPHSを契約しようと考えました。そこで昔使っていたPHS持参で入院当日のお昼にドコモへ行きました。私は手続きは簡単にすむと思っていたところ、PHS本体を他に送らないと使えないと言われたのでこれは諦めざるを得ませんでした。ドコモで時間がかかった為、乗ろうと思っていた新幹線には乗れず、病院には2時まで入らなければなりませんでしたが、電話して3時にしてもらいました。どたばたしましたが2時過ぎの新幹線に乗り2時半くらいで病院に着きました。 看護士さんから病室に案内された後にナースステーションに呼ばれて、病気や家族の事などいろいろ聞かれました。次に手術でじゃまになるからとおしりの毛を剃ってもらいまた病室に戻ってきました。ここでやっと落ちついたので音楽でも聴こうと思い、MP3を焼いたCD/RWをCDドライブに入れたのですが再生できません。どうもかなり昔のノートパソコンなのでメディアを認識しないようでした。これにはさすがにがっかりしました。 外出許可をもらってタクシーで買いに行こうかと思い看護士さんに聞いてみたのですが、許可はおりませんでした。家でCDの確認をすれば良かった、ネットもできない、音楽も聴けない、いったいこの15枚のCDはどうなるんだ、と本当にショックでした。とりあえず弟に電話してポータブルCDプレーヤーを買ってきてくれ、と頼むしかありませんでした。この日の夜は食堂で流動食を食べましたが、隣にいた患者さんと話をしたらその人はなんと40年来の痔ろうだったそうです。今までは食事の支度があるから入院は控えていたそうですが、やっと家にお嫁さんが来て治療しようと思ったそうです。違った意味で俺より上手がいるな、と思いました。その患者さんと話をしたら今までの緊張がほぐれて、その晩は穏やかに過ごす事ができました。 3、入院2日目 手術当日 同室の患者さんのいびきがあったわりにはそれなりに眠れましたが、手術日の今日はきっと眠れないと朝から感じていました。その2日目の朝に同室の患者さんがノートパソコンを持っているのを見つけました。幸い私はCFとPCカードアダプタを持っていたので、その患者さんのCDを認識してデータをCFにコピーできるかやってもらったところ、すんなりできました。そこでCD10枚分くらい私のノートパソコンにコピーすることができたので本当に嬉しかったです。 手術日の今日は1日食事はなくお昼前から点滴が始まりました。昨日のお昼もどたばたしててご飯食べてませんでしたし、夕ご飯は流動食でしたが、やはり緊張しているのか空腹感はそれほどありませんでした。 1時過ぎから手術が始まると言われ落ち着かないままその時を迎えました。私は前に盲腸の手術をした時の麻酔がとても痛かったのでそのことばかり考えていましたが、手術室に運ばれいろいろ聞いてみると点滴みたいなものです、と言われ大の大人が本当に恥ずかしいんですけどほっとしました。 いよいよ手術台に上がり横向きになり背中を丸めて麻酔を注射されましたが、たしかに少しちくっとしたくらいでした。そしてすぐうつ伏せになり看護士さんがおしりを外側にひっぱりテープで固定して、しばらくしてから手術が始まりました。いくら麻酔が効いているとはいえ手術は緊張しますが、うつ伏せが楽だったのか今まで経験したなかでは一番リラックスできました。手術自体は麻酔が効いているために何をしているかは全く分からず20分くらいで終わりました。手術が終わって看護士さんに私はこれからの痛みが心配です、と言ったところ、傷はそれほど大きくはないのでさほど心配しなくても、と言われまたまたほっとしました。 それから病室に戻ってきたのが2時くらいで、手術後は寝返りはいいですけど頭を上げないようにと看護士さんに言われました。あとから同室の患者さんにきいたところ頭を上げたりすると、頭痛が起こる事があるそうです。 麻酔が6時間くらいで切れるから、少し痛み始めたら痛み止めの注射をしたほうがいい、と同室の患者さんからアドバイスを受けましたが、深夜になってもたいした痛みは無かったので注射はしませんでした。あと手術後は麻酔の影響でおしっこが出にくいと言われ、尿瓶で挑戦してみたのですがなかなか出なかったので、看護士さんに頼んで管を入れて出してもらうことにしました。これは痛いと聞いていたのですが、まだ麻酔の効いていたので少し痛いくらいでそれほどたいした痛みはありませんでした。それでも熟睡する事はできず一晩PCの音楽を聴いて過ごしました。 4、入院3日目 なんとか大した痛みもなく朝になりました。6時くらいに看護士さんからもう歩けますのでおしっこはどうですか、と言われたのでトイレに行ってみました。寝ている時も出そうだったのですが、尿瓶だとでなかったので出るか不安でしたがトイレではきちんと出ました。 そしてもう今日から朝食が食べられました。久々の食事は美味しかったです。ただこの日だけは3食とも立って食べました。 その後今まで当てていたガーゼを看護士さんから取ってもらい、これからは自分でガーゼをはずしてトイレについている洗浄機能でおしりを洗ってから新しいガーゼを当ててください、と言われました。同室の患者さんは洗ったらすごく痛かった、と言ってましたが私は始めはどきどきしてたのですが、全く痛みはありませんでした。 点滴もお昼過ぎに終わり、シャワーも今日から浴びられるという事でしたので早速シャワーを浴びにお風呂に入りました。洗髪もして本当に気持ち良かったです。一日を通してそれほどの痛みは無く、この日の晩はぐっすり寝る事ができました。 5、入院4日目から6日目 昨日からガスは出ていたのですが、まだつうじはありませんでした。今日あたり朝ご飯を食べたら出るかな、と思ったのですがまだでませんでした。同室の患者さんがトイレはほんのえんぴつぐらいの大きさでもすごく痛かったと言っていたので、それだけが気がかりでした。 また今日はもうお風呂に入れました。やっぱりシャワーよりリラックスできてさっぱりしました。ただトイレでおしりを触ったら結構脱肛していたので、これで大丈夫なのかな、とも思いました。4日目から私も少しゆとりができてきたのでこの入院記もこの日から書き始めました。 5日目はさすがに朝食を食べたらお腹にくるものがありました。すぐにトイレに駆け込みほんの親指くらいの大きさの便が2つでました。慎重に力まないようにしたので時間はかかりましたが、心配していた痛みもなくよかったです。けれどもお腹が張った感じは残り、いつでるかと思っていたところ、昼食後に今度はバナナ1本分ぐらいの便がでました。痛みもなくこれでやっとすっきりしました。4日目くらいまでおしりに変な感覚はあったのですが、5日目以降はたまにちくっとするぐらいでいつもの感じに戻りました。 6日目は朝食後に便がたくさん出ました。私はいつも朝食を食べるとすぐトイレに行くのでこれで通常に戻ったと感じました。この頃からだんだん病院内のいろんなところに歩き回るようになりました。パソコンも今まではベッドで寝転がってしていましたが、ベッドの上で座って操作するようになりました。 6、入院7日目から9日目 7日目には夕食から5階の食堂で食べてみてください、と看護士さんに言われました。それまでいすに座った事がなかったので、結構不安でしたがなんともなくてよかったです。病院にも慣れてきて同じ階の患者さんといろんな話をするようになりました。この病院は主に痔の患者さんが多いので痔についていろいろな話を聞きました。私は痛み止めの薬だけでほとんど痛みを感じなかったのですが、手術の状態によっては何回も痛み止めの注射を打ったり、排便時にかなり痛みを感じる患者さんもいました。あとから聞いた話ですがこの病院は整形外科でも有名なんだそうです。湯沢からわざわざここにきた患者さんもいました。もっとも痔の治療に関しても新潟県内のいろんなところから患者さんが来ていました。 8日目の夜に入院後、初めて病院を抜け出してすぐ隣のコンビニに行ってきました。すぐそこなので病衣のままさっと行ってコーヒーを買ってきました。 9日目には手術後1週間飲んでいた痛み止めの薬が無くなったのでこれからどうしようかと思ったのですが、今までほとんど痛みを感じて無かったのでもう止める事にしました。しかしその薬を止めてから大した事は無いのですが、退院するまで傷口が少しひりひりするようになりました。 あと同室の患者さんで過去に私と同じ痔ろうだった人がいたのですが、彼は私より症状がもっと複雑で肛門の周りぐるっと膿腫がありいくつあるか分からないぐらいだったそうです。入院も3週間で毎日3、4回痛み止めの注射をしてもらったと言ってました。 この日の回診で先生からやっと週末で退院できますと言われました。だいたい長くても2週間だと聞いていたのですが、やはり退院という言葉を聞いてああ良かったと思いました。 この頃やっと傷口をお風呂で触ってみましたが、その傷の深さにびっくりしました。膿腫から肛門まで結構深くえぐってありました。後で先生に聞いたらこの傷はあとでおしりの肉がもってきてきれいに治るそうです。それを聞いてほっとしました。 7、10日目から退院まで 10日目に生まれて初めてコイン洗濯機とコイン乾燥機を使いました。洗濯する量が少ないともったいないと思ったのでシャツも洗いました。そうしたら次のコイン乾燥機を使ったところ100円では洗濯物が乾きませんでした。少し濡れているくらいでしたのでベッドにあるステーに掛けて乾かしましたが、やはりみっともなかったです。 |